與楽寺縁起

与楽寺は、霊亀2年(西暦716年)に藤原不比等(ふひと)の子、藤原宇合(うまかい)によって開創されました。藤原不比等は藤原鎌足の子です。宇合は鎌足の孫にあたります。当時は藤原四兄弟として、政権を担っていました。

 

叔父である定恵の菩提を弔うために、播磨の明石郡に太山寺という大きな寺院を建立しました。そしてその周りに6つの薬師堂を建て、6体の薬師如来をおさめ、太山寺とあわせて七佛薬師としておまつりしました。

その薬師堂の一つが与楽寺です。

 

ご本尊は、「医王山」の山号のとおり、秘仏の薬師瑠璃光如来です。本堂には、お前立の立ち姿の薬師如来さま、日光菩薩、月光菩薩、十二神将、天台大師、伝教大師、観音菩薩、地蔵菩薩、西国観音霊場が配置されています。

 

当寺は播州薬師霊場第2番札所でもあり、霊場の御朱印もお授けしています。また、境内には、水子供養地蔵尊がまつられています。

 

現在の本堂は江戸中期に建てられたもので、約200年ほどの歴史があると推定されます。本堂の檀には、文化13年(1816年)に造ったとの銘が残っています。